EEL について
EELは、Robert McNeel & Associatesが開発するRhinocerosのプラグインソフトGrasshopper上で動作するソフトウェアです。
このソフトウェアは、RhinocerosやGrasshopperで作成した任意形状のモデルから構造3Dモデル生成や構造解析、データ変換を行うことができ、先進的な技術を活用したプログラムです。
コンピュテーショナルデザインやパラメトリックモデルを利用することで、高い自由度のモデリングや構造形態のシミュレーションが実現可能です。
入力(Input)の特徴
EELは、建物の規模や形に制限がなく、任意形状のモデリングが可能です。
モデル生成はビジュアルプログラミングで行い、Grasshopperのキャンバス上にEELの各コンポーネントを配置し、点や線分、メッシュおよびサーフェスを入力データとします。
テキストやスライダーなどで入力パラメータを設定しながら、モデリングを行います。生成した構造3Dモデルは変更しやすいパラメトリックモデルとなり、構造解析やデータ変換を効率的に行うことができます。
構造3Dモデル生成
鉄筋コンクリートや鉄骨、木など各種形状に対応した断面や材料特性の入力が可能です。
また、部材の境界条件や支持条件、荷重設定を行い、線分やメッシュを入力データとして、属性情報を持った構造3Dモデルを容易に生成できます。
また、鉄骨継手や鉄筋生成機能により、接合部の詳細検討にも活用できます。
データ変換
生成した構造3Dモデルは、市販構造計算ソフトの中間ファイルやbuilding SMART JAPAN ST-Bridgeファイル、国内のプレカット標準フォーマットCEDXMファイルの双方向連携に対応しています。
スムーズに他社製品と連携でき、建築設計や生産設計にも活用できます。
構造解析
インタラクティブに任意形状モデルの構造解析を行い、構造物の変形や応力をわかりやすく確認することができます。
構造解析では、梁要素、トラス要素、スプリング要素および板要素に対応しています。
また、断面算定では国内の学会規準に基づき、各材料の許容応力度設計を行い、検定比を確認できます。
固有値解析では、MK型の固有振動数、固有周期、固有モードおよび固有ベクトルを確認することが可能です。
梁要素の応力解析
板要素の応力解析
断面算定
固有値解析
コンポーネントの一覧
EELは、構造3Dモデル生成、構造解析、データ変換などの11種類のグループがあり、合計55個のコンポーネントで構成されています。
動作環境
Rhino 8 または Rhino 7 SR37 for Windows
EELのダウンロードとインストールの方法
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