EEL Ver.1.1.3 リリースのお知らせ

EEL Ver.1.1.3 リリースのお知らせ

Ver1.1.3では、Super Build/SS7(ユニオンシステム株式会社)と連携を重視したST-Bridge(以下STB)のインポート・エクスポート機能の強化や、構造模型用のデータ作成を行う[Model Print]コンポーネントを追加しました。
また、Utlity系のコンポーネントとして、[Split Region], [Model PreCheck], [Parallel Grid], [Select Meshes], [Thick Definition]の5つのコンポーネントを追加し、より効率的にモデリングが可能となりました。

今回のアップデートを行う際、一度EELを完全にアンインストール(EELフォルダの削除を含む)を行ってから再度インストールをしてください。

主要な新機能の紹介

STBのインポート、エクスポート強化

  • STBエクスポート機能の強化(SS7連携)
    軸振れや節点上下移動が必要なモデルを変換することができます。
    詳細は下記をご確認ください。
    SS7用STBファイルの出力について
  • STBインポート機能の大幅アップデート
    • STB ImportコンポーネントにLogアウトプットを追加し、非対応項目などに関する情報を出力するようにしました。
    • 読み込み時について、同一符号で異なる部材種別に使用されている断面名には、識別用の文字を末尾に付与するように変更しました。
    • STB Wallコンポーネント、STB SlabコンポーネントはSTB Wall Slabコンポーネントに統合しました。
    • STB Gridコンポーネント、STB FloorコンポーネントはSTB Parallel Gridコンポーネントに統合しました。

[Model Print]コンポーネントの追加

  • 3Dプリント用のモデルを作成できるコンポーネントです。
  • スケールや最小厚さを考慮したモデルを作成することができます。

Utilityコンポーネントの追加

  • [Split Region]コンポーネント
    同一平面上に存在する線分で囲まれた領域を作成するコンポーネントを追加しました。
  • [Model PreCheck]コンポーネント
    重複節点(Duplicated Point)」「部分線分(SubSegment)」「許容差以下の短い線分(ShortLine)」の検出を行うコンポーネントを追加しました。

  • [ParallelGrid]コンポーネント
    平行グリッドを定義するコンポーネントを追加しました。このコンポーネントを使用することで、SS7へ軸振れ等を考慮したSTBファイルを出力できるようになります。
  • [Select Meshes]コンポーネント
    Meshのリストから条件に合致したMeshを取得するコンポーネントを追加しました。
  • [Thick Definition]コンポーネント
    grasshopper上で板厚情報を定義するThick Definitionコンポーネントを追加しました。

より詳しいアップデート内容はリリースノートをご確認ください。

https://www.youtube.com/embed/CxfQAyKm4l8

SS7用STBファイルの出力について

概要

  • ユニオンシステム株式会社が開発しているUNION BIM/SS7 ST-Bridge IN(β版)を 使用すると、ST-Bridge Ver2.0形式のデータをSS7の入力データCSVファイルに変換することができます。

  • EELではSS7 ST-Bridge IN用のSTBファイルをExportコンポーネントから出力することができます。

対応状況

  • 対応しているST-Bridgeのバージョンは、ver2.0(Revision 1)です。
  • SS7 ST-Bridge INで対応していない項目には対応していません。
  • 柱、大梁、水平ブレース、鉛直ブレースの出力に対応しています。 それ以外の項目には対応していません。
  • 片持ち梁の出力には対応していません。
  • BuildH断面, LipC断面の出力には対応していません。

軸振れ・節点上下移動の対応について

  • 平行グリッド上に無い節点がある場合は、EEL Parallel GridコンポーネントのGeometryインプットで 所属通り・軸を指定する必要があります。
  • 下図の例では、黄色の線上に存在する節点はX1通りの平行グリッドからずれていますが、 Parallel GridコンポーネントのGeometryインプットに曲線を入力することで、 X1通りに属している節点として出力されます。

変換手順

  1. EEL ExportコンポーネントからSS7用STBファイルを出力します。
  2. SS7 ST-Bridge INでSS7の入力データCSVファイルに変換します。
  3. SS7でCSVファイルを読み込みます。

変換例

  • EEL_Sample1:節点同一化が必要な部分以外は変換できています。

  • EEL_Sample2